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書籍

終末期看護:エンド・オブ・ライフ・ケア 第1版

新体系 看護学全書 
経過別成人看護学

終末期看護:エンド・オブ・ライフ・ケア 第1版

編集:田村恵子

B5判/416頁/定価3,300円(本体3,000円+税10%)
ISBN:978-4-8392-3328-0
第1版/2017年 12月


●説明
●「終末期看護」「エンド・オブ・ライフ・ケア」を体系的に学ぶことのできる教材です。
●特に学生がイメージしにくい「終末期の患者・家族」に関する記述を充実させるとともに,終末期の多様なあり方を学べるよう,がん・非がん疾患,療養の場の違い,在宅看取りなど様々な事例を取り入れました。
●緩和ケアでは,がんに伴う症状だけでなく,非がん疾患の記述も充実させ,深く理解できる内容としました。
●成人看護学の範囲にとどまらず,終末期の看護で重要となる老化に伴う症状や高齢者へのケアもこの1 冊で学べます。
●看護師国試の新出題基準に対応。


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編集
田村 恵子 京都大学大学院医学研究科教授がん看護専門看護師

執筆者(執筆順)
新見 明子 川崎医療短期大学看護科教授
稲葉 一人 中京大学法科大学院教授
小谷みどり 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部主席研究員
田村 恵子 京都大学大学院医学研究科教授,がん看護専門看護師
坂井さゆり 新潟大学大学院保健学研究科准教授
酒井 禎子 新潟県立看護大学准教授
長戸 和子 高知県立大学看護学部教授
笹原 朋代 東京女子医科大学看護学部教授
梅田  恵 昭和大学保健医療学部教授,がん看護専門看護師
小山富美子 大阪医科大学大学院看護学研究科博士後期課程,がん看護専門看護師
竹之内沙弥香 京都大学医学部附属病院特定講師
吉田 智美 滋賀県立成人病センター緩和ケアセンター副センター長,がん看護専門看護師
栗原 幸江 がん・感染症センター都立駒込病院緩和ケア科,心理士
白井 由紀 京都大学大学院医学研究科准教授
柏谷 優子 辻仲病院柏の葉看護部看護師長,緩和ケア認定看護師
山田由起子 市立岸和田市民病院看護局看護師長,がん性疼痛看護認定看護師
高見 陽子 市立岸和田市民病院看護局,がん看護専門看護師
岡山 幸子 宝塚市立病院看護部看護師長,緩和ケア認定看護師
新幡 智子 慶應義塾大学看護医療学部専任講師
井沢 知子 京都大学大学院医学研究科助教,がん看護専門看護師
細矢 美紀 国立がん研究センター中央病院看護部看護師長,がん看護専門看護師
角  裕子 京都大学医学部附属病院看護部副看護師長,がん看護専門看護師
久山 幸恵 静岡県立静岡がんセンター患者家族支援センター看護師長,がん看護専門看護師
高橋美賀子 聖路加国際病院看護部,がん看護専門看護師
村上真由美 富山赤十字病院看護部,がん看護専門看護師
松村 優子 京都市立病院看護部看護師長,がん看護専門看護師
福田 紀子 慶應義塾大学看護医療学部准教授
前滝 栄子 京都大学医学部附属病院看護部,がん看護専門看護師
西山みどり 有馬温泉病院看護部ケア開発室長,老人看護専門看護師
山内 典子 東京女子医科大学付属八千代医療センター看護局,精神看護専門看護師
福地 智巴 静岡県立静岡がんセンター,医療ソーシャルワーカー
市原 香織 京都大学大学院医学研究科博士後期課程,がん看護専門看護師
桑田美代子 青梅慶友病院看護介護開発室,老人看護専門看護師
川村三希子 札幌市立大学看護学部教授
宇都宮宏子 在宅ケア移行支援研究所宇都宮宏子オフィス代表
扶蘓 由起 医療法人ひばり訪問看護ステーションひばり管理者,在宅看護専門看護師
小島 悦子 札幌保健医療大学保健医療学部教授
平山さおり KKR札幌医療センター看護部看護師長,がん看護専門看護師
廣岡 佳代 東京都医学総合研究所心の健康プロジェクト研究員
田中 結美 京都第一赤十字病院看護部看護師長,がん看護専門看護師
中山祐紀子 越川病院看護部,がん看護専門看護師
吉岡佐知子 松江市立病院看護局副看護局長,老人看護専門看護師
吉岡とも子 京都府立医科大学附属病院看護部,がん看護専門看護師
草島 悦子 一般社団法人いいケア研究所 訪問看護ステーションBenny's
小林 弘美 あすか山訪問看護ステーション
占部久仁子 渡辺緩和ケア・在宅クリニック,緩和ケア認定看護師


編者メッセージ
 患者・家族の本来の姿は,地域で営む「生活者」であることを念頭に置きながら本書を企画いたしました。編集にあたっては,従来の疾患を中心とした概念である「終末期」だけでなく,患者の人生やQOLを中心とした「エンド・オブ・ライフ・ケア」の視点を大きく取り入れ,医療の現状,今後の流れを汲んだ構成としました。また,がんに伴う症状だけでなく,非がん疾患の緩和ケアにも重点を置き,さらに,成人看護学の1冊ではありますが成人にとどまらず老化に伴う苦痛の緩和なども含めて学ぶ内容となっております。
 患者がどのような治療や療養の場を選択するかによって多様な終末期があり,それぞれに必要なケアが異なります。本書を通じてこうしたことを学生時代から学び,「生活者」としての患者や家族を中心とした看護の視点を養っていただけますことを願っております。

田村 恵子
●目次
【第1編】 終末期看護概論

第1章 終末期の理解
 T 死の理解
 U 終末期と終末期医療の理解

第2章 終末期にある患者・家族の理解
 T 地域に暮らす生活者としての患者・家族の基本的理解:終末期看護の対象
 U 終末期にある患者の理解
 V 終末期にある患者の家族の理解

第3章 終末期医療と看護の理解
 T 終末期医療の歴史
 U 終末期医療に関連する制度
 V 終末期における医療の目的と場の特性
 W 終末期医療における看護の機能・役割
 X 終末期医療における多職種連携と看護の役割

第4章 終末期医療の抱える課題
 T 終末期医療における倫理的課題
 U 医療従事者のグリーフケア

【第2編】 終末期にある患者・家族への看護

第1章 終末期における患者とのコミュニケーション
 T 終末期患者とのコミュニケーション
 U 終末期患者の希望を支えるコミュニケーション

第2章 終末期における日常生活の支援
 T 整容・清潔の援助
 U 口腔ケア
 V 移動・移乗の援助
 W 体位変換
 X 食事の援助
 Y 排泄の援助
 Z 睡眠の援助
 [ 環境の調整

第3章 全人的(包括的)苦痛の緩和
 T 緩和ケアとは
 U 緩和ケアにおける看護の役割
 V 身体的ケア
 W 精神的ケア
 X 社会的ケア
 Y スピリチュアルケア
 Z 認知症の人への緩和ケア
 [ 家族への緩和ケア

第4章 終末期における退院支援
 T 終末期における退院支援
 U 終末期の退院支援・退院調整における看護の実際

第5章 在宅における看取り
 T 在宅における看取りとは
 U 在宅での看取りにおける看護の役割
 V 在宅での看取りの実際

第6章 臨死期の看護
 T 臨死期の理解
 U 臨死期における看護の役割
 V 臨死期における症状マネジメントとケア
 W 臨終前後の看護
 X ビリーブメントケア

第7章 事例で学ぶ終末期看護の実践
 T 一般病棟における終末期がん患者への看護
 U 一般病棟における終末期慢性疾患患者への看護
 V 一般病棟における終末期高齢者への看護
 W 病院から在宅へ移行する終末期がん患者の退院支援
 X 在宅で治療を受けているがん患者への看護
 Y 在宅で療養中の慢性疾患の高齢者への看護
 Z 臨死期のがん患者への看護(緩和ケア病棟での看取り)
 [ 臨死期の患者への看護(在宅での看取り)