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雑誌

看護技術2018年4月号

『月刊雑誌』2018年4月号
Vol.64 No4 通巻930号

看護技術2018年4月号

一般病棟における排尿ケア 排尿自立指導のために病棟看護師が知っておきたいこと
編集協力/谷口珠実(山梨大学大学院総合研究部 健康・生活支援看護学講座 准教授)
シームレスな排泄ケア 地域包括ケアへつなげる看護の連携
編集協力/佐藤和佳子(山形大学医学部看護学科 教授)
B5判/96頁/定価1,320円(本体1,200円+税10%)
401040


●説明
第1特集

一般病棟における排尿ケア
 排尿自立指導のために病棟看護師が知っておきたいこと
  編集協力/谷口珠実(山梨大学大学院総合研究部 健康・生活支援看護学講座 准教授)

 排尿の問題は人の尊厳にかかわり,患者のQOL に大きく影響することから,排尿の問題を抱える患者が早期に排尿自立できるよう援助することは非常に重要である.平成28 年度の診療報酬改定で「排尿自立指導料」が新設された影響もあり,近年では排尿自立へ向けた支援がより強く求められている.
 本特集では,病棟看護師が排尿自立のための支援について理解し,排尿ケアチームと効果的に連携してケアを行えるようになることを目標とし,病棟看護師が知っておくべき排尿自立指導におけるアセスメントや排尿ケア,排尿ケアチームとの連携のポイントについて紹介する.

第2特集

シームレスな排泄ケア
 地域包括ケアへつなげる看護の連携

  編集協力/佐藤和佳子(山形大学医学部看護学科 教授)

 2025年,団塊の世代すべてが75歳以上となる年に向けて,地域包括ケアシステムの構築が推進されている.しかし,ケアの中心を担う看護職,介護職は,自分たちがこの地域包括ケアシステムのどの位置にあたり,システムを取り巻く様々な機関・部門と連携する必要があるのか,実際のケアの場面において,ジレンマを感じることも多い現状がある.そこで本特集では,Part1で「シームレスな排泄ケア」を推進するケアのポイントを解説し,Part2では連携の実際を事例で紹介する.
 なお,「シームレスな排泄ケア」という言葉について本特集では,高齢者ができるだけ自立した生活ができ,そして重度の要介護状態になっても,住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるための排泄ケアの連携に焦点を当てた用語としてとらえ,解説を進めていくこととする.
●目次
第1特集

一般病棟における排尿ケア
 排尿自立指導のために病棟看護師が知っておきたいこと


Part1 排尿自立指導料とは
     谷口珠実

Part2 下部尿路機能障害の分類・病態
     三井貴彦,武田正之

Part3 病棟看護師の行う 排尿自立指導におけるアセスメント
  @対象者の抽出
     小柳由恵

  A排尿日誌
     丹波光子

  B機器を用いた残尿測定
     野ア祥子

Part4 尿道カテーテルの管理と早期抜去に向けたケア
     帶刀朋代

Part5 病棟看護師の行う 排尿自立指導における排尿ケア
  @生活指導・排尿誘導
     西村かおる

  A清潔間欠導尿
     田中純子

  B骨盤底筋訓練
     吉田美香子

  C排泄用具(おむつ・その他の用具)の使い方
     平山千登勢

Part6 排尿自立指導の実際
  @糖尿病患者
     内藤直美

  A子宮頸がん患者
     津畑亜紀子

  B脳血管障害患者
     高崎良子

第2特集

シームレスな排泄ケア
 地域包括ケアへつなげる看護の連携


Part1 医療と介護の統合的排泄ケアを促進する看護:2025年に向けて
     佐藤和佳子

Part2 事例報告:排泄ケア地域連携の実際
  @急性病院の退院支援から在宅へ
     後藤慶

  A長期ケア施設から在宅へ
     上山真美

  B回復期リハビリテーション病棟から在宅へ
     阿部桃子

連 載

看護師の語りから見いだす 看取りのエッセンス
看取りの基本的な考え方と事例から学ぶ看取りケアの視点
  鈴木志津枝

意外に知られていない高齢者の事故
本当は怖いお風呂の話
  横山久美

アウトブレイク事例から学ぶ感染予防対策
多剤耐性緑膿菌/ESBL’s 産生大腸菌多発事例
  崎浜智子

臨床現場の“気になる家族”を効果的に支援しよう!!
認知症の妻の困った行動を暴力で制止する夫
  横田益美

認定看護分野Q&A
緩和ケア編
  宇都健一郎

認知症看護編
  梅原里実

摂食・嚥下障害看護編
  川上亜希子
●その他
【次号予告】
 2018年5月号は2018年4月20日発売!

第1特集

◆認知症高齢者の尊厳を守り,臨床のジレンマを解決する
 認知症ケアにおける看護倫理

  編集協力/角田ますみ(杏林大学保健学部 准教授)

 認知症高齢者の医療においては,本人がどう感じているかを考慮せず日常のケアが実施されたりするなど,高齢者自身の意思や尊厳が尊重されにくく,倫理的課題が生じやすい状況にある.
 本特集では,認知症ケアにおける倫理,特に看護師が直面しやすい日常ケアにおける倫理的課題についてケア場面別に解説する.

1.認知症ケアの倫理を考える際に大切なポイント(視点)
2.認知症高齢者の意思決定・表明の支援
3.日常ケアにおける倫理的課題の考え方と対応
4.事例で考える 認知症ケアの倫理


第2特集

◆多職種連携で取り組む
 包括的な転倒予防アプローチ

  編集協力/加藤真由美(金沢大学医薬保健研究域保健学系 教授)

 転倒予防における看護師を含む各職種の役割を明確にするとともに,看護師として各職種とどのようにかかわることが必要なのか,多職種連携での転倒予防の実際をとおして紹介する.



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   一歩進んだケア技術と効果的な連携のポイント


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   包括的アセスメントと健康障害へのアプローチ


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