雑誌
『月刊雑誌』2018年7月号
Vol.43 No8 通巻539号
看護展望2018年7月号
ハラスメントから看護師を守る
当事者を支える組織づくり
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402070
- ●説明
特 集
◆ハラスメントから看護師を守る
当事者を支える組織づくり
アメリカで起こった反セクシュアルハラスメント(以下、セクハラ)運動「#MeToo(私も被害者)」以降、日本でもパワハラやセクハラなどのハラスメント被害について被害者が声をあげられる社会風土が徐々にですが醸成されつつあります。この社会的な流れは、その職業性質上、患者からのあらゆるハラスメントにさらされる看護職にとっても無縁なことではないはずです。
これまでは看護職が患者からハラスメントを受けても、管理者やスタッフから「病気だからしかたがない」と我慢を強いられることが多く、周囲の理解が十分に得られない状況があったのではないでしょうか。しかし、このような現状を改善していかなければならないことは、だれの目にも明らかです。今回の特集では、ハラスメントを我慢させない風土、適切な支援を受けられる組織づくりについて、様々な研究や、臨床でのハラスメント対策・支援策の実際から学んでいきます。
- ●目次
Interview
●自立した看護師と多様なサービスを整えて、
それぞれの地域が求める訪問看護を提供したい
藤野泰平 株式会社デザインケア
特 集
◆ハラスメントから看護師を守る
当事者を支える組織づくり
編集/三木明子
●患者からハラスメントを受けた看護師を支援するために
三木明子、堀明日香
◆EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)について
●患者・家族からハラスメントを受けた看護職が回復するために必要な支援
〜臨床心理学の視点から〜
谷原弘之
◆ハラスメントを受けた看護師を支援するための組織づくり
●ハラスメントの実態調査結果から組織全体で考える安心して働ける職場環境づくり
佐藤久美子、武田篤
●ハラスメントを受けたスタッフへの支援の実際;
医療安全管理者の立場から
寺岡雅恵
●ハラスメントの実態と支援対策;
訪問看護ステーションの管理者の立場から
小菅紀子
◆ハラスメント被害を伝えやすい組織の風土づくり
●「しかたない」ですまさない精神科病棟のハラスメントに対する風土づくり
的場圭
●訪問看護師のハラスメントに対する支援ニーズとは
〜患者からの暴力・ハラスメント対応研修を実施して〜
武ユカリ、三木明子
管 理
◆調査報告
●訪問看護師等が患者やその家族から受ける暴力・ハラスメントの実態調査
三木明子、鈴木理恵、二階堂規子、厚美道子、芹田優子、小菅紀子
◆地域包括ケア病棟の今を探るD
●当院の地域包括ケア病棟の運営について
矢田貴子、天野志津子
◆私が今、新人看護師長に戻れたならR
●MBA流マネジメントが私の看護管理の原点
佐藤美香子
◆投稿
●助産所助産師を対象とした助産業務の実態調査
加藤江里子、宮ア文子、草間朋子
教 育
◆実践!!ルーブリック診断F
●基礎看護学実習を評価するルーブリック
森田敏子、上田伊佐子
◆topics
●入院単価、最高は東京都の4万2472円/看護職員の52.8%が暴力・ハラスメントを
経験/「看護記録に関する指針」を公表
渡辺美佐緒
◆行政の動き
●2040年社会保障給付190兆円 高齢化で、現在の1.57倍、GDPの24%に上昇、
介護は2.4倍の25.8兆円ほか
水巻中正
◆ホリスティックナーシングF
●ホリスティックナーシングにおけるコーチング
ナース・コーチングと米国ナース・コーチングの紹介
鈴木恵
◆こころをみつめるBOOK GUIDE Vol.127
●益田ミリ『永遠のおでかけ』
皆藤章
- ●その他
- 【次号予告】
『看護展望』2018年8月号は2018年7月25日発売!
特 集
◆病院と訪問看護ステーション間の課題解決策
〜理想の連携を目指して〜
病院と訪問看護ステーション間の連携について、これまで以上の推進が求められています。しかし、実際のところ、病院の地域連携担当者や訪問看護管理者から「うまく連携できていない」という多数の声が聞こえてきます。そこで、本特集では病院と訪問看護ステーション間の連携を妨げる課題を示し、それぞれの解決策について、課題の解消に成功した事例などから探っていきます。
新連載
◆豊かな看護教育を創る
授業デザイン・授業リフレクションの実際
監修/目黒悟 藤沢市教育文化センター主任研究員
永井睦子 獨協医科大学看護学部特任准教授
この連載では領域ごとに『@授業デザイン』『A授業リフレクション』『B臨地実習での授業デザイン・授業リフレクション』の3回区切りで、監修者が推薦する優れた実践例を毎号紹介します。
授業デザイン、授業リフレクションをすでに実践している方には、優れた実践を参考にして日々の授業デザイン・授業リフレクションをより良いものとするためのヒントとして、また、授業デザイン、授業リフレクションに取り組んだことがない方には、授業デザインと授業リフレクションのすばらしさを知ってもらえる、教育の本当の楽しさに触れられるコーナーです。
連 載
◆地域包括ケア病棟の今を探るE
田中美保子 大田記念病院
◆実践!!ルーブリック評価G
森田敏子、上田伊佐子 徳島文理大学
◆ホリスティックナーシングG
荒川唱子 元福島県立大学
◆私が今、新人看護師長に戻れたならS
高橋弘枝 大阪府看護協会