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雑誌

看護技術2022年2月号

『月刊雑誌』2022年2月号
Vol.68 No2 通巻984号

看護技術2022年2月号

がん薬物療法と皮膚障害
副作用に苦しむ患者を支えるスキンケアとメンタルケア
編集協力/淺野耕太
「あやしい」がん情報に惑わされない!
誤った療法・情報に揺れるがん患者・家族への対応
執筆/勝俣範之
B5判/96頁/定価1,430円(本体1,300円+税10%)
401020


●説明
第1特集

がん薬物療法と皮膚障害
 副作用に苦しむ患者を支えるスキンケアとメンタルケア

  編集協力/淺野耕太(京都第二赤十字病院 外来化学療法センター 看護師長,がん看護専門看護師)

 がん薬物療法の副作用として起こる皮膚障害は,薬物によって機序や皮膚の状態,対処法・考え方が異なるため,看護師のアセスメントの視点や対処の方法も自ずと異なってくる.また,患者は副作用による皮膚障害だけなく,「薬が実際に効いているのか」「なぜこんなに副作用が出るのか」などの不安やストレスに苛まれるため,メンタルケアも重要になる.
 本特集ではがん薬物療法で使用される薬物の種類と生じうる皮膚障害を整理しつつ,看護師が担うアセスメントからスキンケア・メンタルケア,多職種連携までを解説する.

第2特集

「あやしい」がん情報に惑わされない!
 誤った療法・情報に揺れるがん患者・家族への対応

  執筆/勝俣範之(日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科 教授)

 がんの告知をされた際は患者・家族ともに非常に動揺し,冷静な判断がしづらくなり,普段であれば惑わされないであろう不確定な情報に振り回されている可能性がある.看護師は,がん患者・家族の揺れ動く心情に寄り添いながらも正しい情報を提供し,効果のある治療を受けてもらえるよう接する必要がある.
 本特集では,科学的根拠のない治療法などあやしい情報に惑わされてしまうがん患者・家族の心理を整理し,それに対し看護師がどのように対応すべきかについて解説する.
●目次
第1特集

がん薬物療法と皮膚障害
 副作用に苦しむ患者を支えるスキンケアとメンタルケア

     編集協力/淺野耕太

Part1 がん薬物療法により生じる皮膚障害への看護ケア
     畠山明子

Part2 がん薬物療法の副作用として生じる皮膚障害
  ➊手足症候群
     淺野耕太

  ➋発疹・ 紅斑, 色素沈着
     淺野耕太

  ➌ざ瘡様皮疹
     荒堀広美

  ➍爪周囲炎, 爪の変化
     荒堀広美

Part3 看護師が主導する患者に寄り添うケア
     畠山明子

Part4 状況別 がん薬物療法と皮膚障害にまつわる看護ケア
  ➊副作用に対し不安を抱く患者へのメンタルケアを含めたスキンケア
     淺野耕太

  ➋血管外漏出による皮膚障害に対し早期介入し奏効した事例
     門田典子,平山恵子

  ➌強い副作用によるかゆみをケアしつつ多職種で連携した事例
     淺野耕太

  ➍副作用による外見変化に悩む患者へのケア
     土井久容

第2特集

「あやしい」がん情報に惑わされない!
 誤った療法・情報に揺れるがん患者・家族への対応

     執筆/勝俣範之

連 載

選べる! 使える! ストーマ装具〔解説動画つき!〕
エンドオブライフのストーマ装具選択のポイントとケア
  祖父江正代

看護サマリーの書き方
看護サマリーに必要なスキル(1)抽象化
  河野秀一

患者の自発性を引き出す服薬支援
高齢者への服薬支援の主な方法
  溝神文博

LGBTQを理解する
セクシュアルマイノリティーの当事者が医療へ感じる「壁」
  金子典代

マイナーエマージェンシーを見逃さないためのポイント
口が閉じない・顎が外れた(顎関節脱臼)
  渕本雅昭
●その他
【次号予告】
 2022年3月号は2022年2月20日発売!

第1特集

超高齢化する重症患者へのクリティカルケア
 「人生100年時代」に求められる看護の調整力

  編集協力/清水孝宏(一般社団法人 Critical Care Research Institute(CCRI) クリティカルケア認定看護師)

 高齢患者の病態やケアすべき事柄は多岐にわたり,看護のあり方も大きく変化している.高齢化の加速度だけでなく,人口に占める割合の高さも問題となる超高齢社会において,クリティカルケア領域でも高齢化する救急患者への対応に追われている.
 高齢者の救急患者は重症例が多く,年齢の振り幅によって認知機能や運動能力の低下,皮膚の脆弱性や意思決定支援における決定者の不在など,より多角的かつ繊細なケアが求められる.
 本特集では,超高齢化するクリティカルケア領域の重症患者への看護について解説する.

第2特集

患者にとっての「快」を考える
 気持ちよさをもたらす看護ケア

  編集協力/縄 秀志(聖路加国際大学大学院看護学研究科 基礎看護学・看護技術学 教授)

 看護師が行う清拭やマッサージなどの気持ちよさ(快)を引き出すケアによって,患者は身体・精神的な気持ちよさを感じるが,看護師が想定する“気持ちいい”ケアと,患者が実際に気持ちよさを感じるケアには相違がみられる.
 本特集では,患者にとっての気持ちよさについて快を感じるメカニズムまで含めて解説し,どのようにケアを実施すれば患者に気持ちよさを感じてもらえるのかを紹介する.


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