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書籍

マタニティサイクルにおける母子の健康と看護

新体系 看護学全書 
母性看護学

マタニティサイクルにおける母子の健康と看護

編集/新道 幸恵 前日本赤十字広島看護大学学長
編集/中野 仁雄 九州大学名誉教授
編集/遠藤 俊子 京都橘大学看護学部教授
B5判/568頁/定価4,968円(本体4,600円+税8%)
ISBN:978-4-8392-3288-7
第5版/2013年 12月


●説明
より実践的な視点から看護の対象を学ぶことができる内容になりました!

母性看護を理解するために、次の4編から構成します(1〜2編は『母性看護学@』に、3〜4編は『母性看護学A』に収載しました)。
第1編 母性看護学概論
母性看護を歴史的な歩みや主要な概念・理論、そして現代の社会状況などの側面からとらえるとともに、母性看護を学ぶ前提である女性(および男性)の身体の構造と機能を理解する。
第2編 ウィメンズヘルスと看護
母性看護を、女性のライフサイクルを通した健康という観点から俯瞰的にとらえる。
第3編 マタニティサイクルにおける母子の健康
マタニティサイクルにおける母子の正常な状態と健康障害を伴う状態を、@身体的側面、A心理的側面、B社会的側面(家族形成)の3つの側面から理解する。
第4編 マタニティサイクルにおける母子の看護
妊娠期、分娩期、産褥期における母子の看護、そして新生児の看護について、母子の正常な状態と健康障害を伴う状態を切り離さずにとらえるとともに、事例をまじえて各期の看護のありようを理解する。
従来の教科書では、妊婦・産婦・褥婦の正常と異常が分かれて記述されていたことから、それらの理解が別々にされていた傾向がありました。しかし今改訂では、マタニティサイクルにおいて、正常な状態と健康障害は連続線上にあり、正常な状態にある対象についても健康障害への移行の可能性を常に意識しアセスメントしなければならない、という臨床上の現実を根底に据えた実践的構成としました。
理解のしやすさをより強固にするために、レイアウト変更、フルカラー化を行いました。



執筆者

遠藤 俊子(京都橘大学看護学部教授)新藤 幸恵(前日本赤十字広島看護大学学長)
岩下 光利(杏林大学医学部教授) 新井 陽子(北里大学看護学部准教授)
奥山 和彦(札幌病院産婦人科周産期担当部長)神ア 光子(京都橘大学看護学部准教授)
山本 樹生(日本大学医学部産婦人科主任教授)大塚 弘子(京都橘大学看護学部助教)
永石 匡司(日本大学医学部講師)大滝 千文(京都橘大学看護学部助教)
増ア 英明(長崎大学大学院産科婦人科学教授) 前田 一枝(京都橘大学看護学部助教)
瓦林達比古(福岡大学医学部教授) 中込さと子(山梨大学大学院医学工学総合研究部成育看護学講座教授)
天野 完(北里大学病院総合周産期母子医療センター診療教授)福井トシ子(日本看護協会常任理事)
松田 義雄(東京女子医科大学医学部教授)中村 康香(東北大学大学院医学系研究科保健学専攻助教)
池田 智明(三重大学医学部教授)大井けい子(青森県立保健大学健康科学部看護学科教授)
大里 和広(国立循環器病研究センター病院周産期・婦人科)横手 直美(中部大学生命健康科学部保健看護学科准教授)
福嶋恒太郎(九州大学病院総合周産期母子医療センター講師)小林 康江(山梨大学大学院医学工学総合研究部成育看護学講座教授)
大久保功子(東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科教授)渡邉 竹美(山梨大学大学院医学工学総合研究部プライマリー助産ケア講座特任教授)
戸刈 創(名古屋市立大学学長・大学院医学研究科教授) 木下 千鶴(杏林大学医学部附属病院看護部)
福田 純男(名古屋市立西部医療センター第一小児科部長・小児医療センター長)  
●目次
【第3編】 マタニティサイクルにおける母子の健康
序 章 マタニティサイクルとは

第1章 妊娠期の身体のしくみと疾患の理解
 T 妊娠期の身体のしくみ
  A 妊娠の定義
  B 妊娠のメカニズム
  C 胎児の成長・発達
  D 妊娠時の母体の変化
 U ハイリスク妊娠
  A ハイリスク妊娠とは
  B ハイリスク妊娠の管理に必要な情報
  C ハイリスク妊娠の管理に必要な検査
 V 妊婦と胎児にみられる異常
  A 妊娠悪阻
  B 流産
  C 胞状奇胎
  D 異所性妊娠(子宮外妊娠)
  E 血液型不適合妊娠
  F 妊娠高血圧症候群
  G 早産
  H 前置胎盤
  I 常位胎盤早期?離
  J 過期妊娠(過期産)
  K 多胎妊娠
  L 妊娠に非特異的な母体の合併症
  M 胎児の形態異常
  N 胎児の発育異常
  O 胎児付属物の異常と疾患

第2章 分娩期の身体のしくみと疾患の理解
 T 分娩の生理
  A 分娩の開始と進行
  B 分娩の3 要素
  C 分娩のメカニズム
  D 分娩進行の評価
 U 無痛分娩
 V 産婦にみられる異常(難産)
  A 娩出力の異常
  B 産道の異常
  C 胎児の異常による分娩障害
  D 児頭骨盤不均等
  E 胎児機能不全
  F 胎児付属物の異常による分娩障害
  G 分娩時の異常出血
  H 産科ショック
  I 産科処置・手術

第3章 産褥期の身体のしくみと疾患の理解
 T 産褥の経過
  A 性器の復古
  B 全身の回復
  C 月経の発来
  D 乳汁分泌の生理
 U 褥婦にみられる異常
  A 子宮復古不全
  B 産褥熱・産褥感染症
  C 血栓性静脈炎,深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症
  D 乳房の異常
  E 産後の精神障害

第4章 新生児の身体のしくみと疾患の理解
 T 新生児の特徴
 U 子宮外環境への適応
 V 新生児にみられる異常
  A 低出生体重児
  B 呼吸器疾患
  C 循環器疾患
  D 神経筋疾患
  E 急性腎不全
  F 代謝電解質異常
  G 消化器疾患
  H 血液疾患
  I 高ビリルビン血症
  J 感染症
  K 未熟児骨疾患
  L 母体疾患と新生児
  M 染色体異常症
  N 先天性代謝異常症
  O 分娩外傷

第5章 心理社会的な変化
 T 母親の変化
 U 母親に起こりやすい心の病理とその変化

第6章 家族の変化
 T 家族形成期の家族の理解
  A 家族形成期と家族の発達
  B 子どもの誕生による新たな役割と課題
  C 生活の再編成
  D 家族の社会的変化
  E 家族関係の変化
 U 家族形成期の家族の看護
  A システムとしての家族
  B 家族形成期の家族のアセスメントと援助
  C 家族形成期の援助の実際

【第4編】 マタニティサイクルにおける母子の看護
序 章 マタニティサイクルにおける看護過程

第1章 妊娠期における母子の看護
 T アセスメント
  A 健康診査
  B 異常の予測
 U 母子の健康を保つための看護
  A 妊娠各期の保健相談または保健指導
  B 集団指導:出産準備教育
  C 社会資源の活用
 V 健康問題をもつ母子の看護
  A 出生前診断とケア
  B 合併症をもつ妊婦へのケア
  C 健康問題をもつ妊婦と家族へのケア
 W 事例から看護を学ぶ

第2章 分娩期における母子の看護
 T アセスメント
 U 母子の健康を保つための看護
  A 分娩開始前の看護
  B 分娩第1 期の看護
  C 分娩第2 期の看護
  D 分娩第3 期の看護
  E 分娩終了直後の看護
  F 記録と出産の振り返り
 V 健康問題をもつ母子の看護
  A 帝王切開術を受ける産婦のケア
  B 分娩異常、産科処置と看護
 W 事例から看護を学ぶ

第3章 産褥期・育児期における母子の看護
 T アセスメント
  A 産褥経過のアセスメント
  B 母親になる過程のアセスメント
 U 母子の健康を促す看護
  A 産褥復古を促す看護
  B 母乳育児を支える看護
  C 母親になることを支える看護
  D 退院後の生活を円滑に進めるための保健指導
 V 健康問題をもつ褥婦の看護
  A 産褥期の異常と回復を促す看護
  B 母乳育児を阻害する要因と看護
 W 事例から看護を学ぶ

第4章 新生児の看護
 T 母親および家族の健康状態と関連するリスク
 U 出生直後から生後24時間以内(移行期)の看護ケア
 V 移行期(生後24時間)を過ぎてからの看護ケア
 W 健康問題をもつ新生児の看護
  A 高ビリルビン血症児の看護
  B 帝王切開で出生した新生児の看護
  C ハイリスク新生児の看護
 X 事例から看護を学ぶ
●その他
母性看護学@ 母性看護学概論/ウィメンズヘルスと看護


【第1編】 母性看護学概論
序 章 これから学ぶ母性看護学
 T 母性看護学における学習の範囲
 U 母性看護学の学習の視点
 V 母性看護学における基本的な知識とは

第1章 母性看護とは
 T 母性および父性とその役割
 U 母性看護の対象と目標
 V 母性看護の担い手
 W 母性看護におけるプライマリヘルスケア
 X 母性看護における倫理的問題
 Y 母性看護とチーム医療

第2章 母性看護に役立つ概念と理論
 T 母親役割に関係する概念と理論
 U 母子関係に関する概念と理論
 V 乳幼児の成長発達に関する概念と理論
 W 危機的な状況に関する概念や理論
 X 母親とその家族への援助に関する概念と理論

第3章 セクシュアリティ
 T セクシュアリティの概念
 U セクシュアリティの特徴
 V ライフサイクルにおけるセクシュアリティの発達と健康課題

第4章 母性の健康と社会
 T 母子保健統計指標
 U 母子の健康にかかわる法・制度の変遷
 V 現在の母子の健康支援施策
  A 妊娠・出産にかかわる施策
  B 育児にかかわる施策
 W 自然環境,災害と母性
 X 家庭及び地域社会と母性の健康

第5章 母性看護の歩み 母性看護を担う職業の発生から確立まで
 T 近代以前の母性看護
  A 古代〜古代王朝〜奈良時代
  B 平安〜鎌倉〜室町時代
  C 戦国時代
  D 江戸時代
 U 近代の母性看護
  A 明治時代
  B 大正時代〜昭和初期

第6章 現代社会における母性保健をめぐる問題
 T 国際化社会と母性看護
 U 児童虐待と母(父)子関係の課題
  A 子どもの虐待の概念と定義
  B 児童虐待の現状
  C 児童虐待の背景要因
  D 児童虐待への対応
  E 育児不安と児童虐待
  F 母子および父子関係の課題
 V 10代の性がもたらす問題の多様性
  A 10代の性がもたらす問題
  B 10代の性行動の変化
  C 10代における性行動の変化の背景
  D 母子保健の課題と母性看護の役割
 W 子育て支援
  A 現代の子育てにおける課題
  B 周産期における子育て支援
  C 子育て支援の施策
  D 子育て中の親支援プログラム
 X ドメスティック・バイオレンス(DV)
  A DV とは
  B DV の実態
  C DV の影響
  D DV 被害者への対応
 Y 性同一性障害
 Z 遺伝と母性看護
  A 母性看護における遺伝学の重要性
  B 遺伝的課題をもつ人に対する配慮点

【第2編】 ウィメンズヘルスと看護
序 章 ウィメンズヘルスを学ぶにあたって
 T ウィメンズヘルスという考え方
 U ウィメンズヘルスと母性看護学の関係

第1章 女性の障害における身体の変化
 T 思春期
 U 成熟期
 V 更年期
 W 老年期

第2章 女性の生涯と心理・社会的発達
 T 女性としての心の発達
 U 家族における女性の役割
 V 社会・経済と女性

第3章 女性とヘルスプロモーション
 T STD と予防行動
  A STD の最近の傾向
  B STD に対する予防行動
  C STD に関する情報源
  D 女性のライフスタイルへの影響
 U 嗜好品(たばことアルコール)
 V 望む妊娠、望まない妊娠と予防行動
 W 生涯を通じた肥満とやせ

第4章 ライフサイクルにおける女性の健康と看護
 T 思春期の健康問題と看護
 U 成熟期の健康問題と看護
 V 更年期・老年期の健康問題と看護

第5章 途上国・新興国・先進国における女性の健康
 T 途上国・新興国・先進国の比較
 U ジェンダー統計

第6章 女性の自立支援
 T 自己決定をサポートする
  A 女性の自己決定
  B 国際社会におけるわが国の女性の地位
 U 自己効力感,自尊感情と行動
  A 自己効力感
  B 自尊感情
 V ワークライフバランスとキャリア支援
  A ワークライフバランス
  B 女性のキャリア支援




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