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書籍

頭頸部癌 第1版

多職種チームのための周術期マニュアル 4

頭頸部癌 第1版

監修:近藤晴彦、編集:鬼塚哲郎

B5判/344頁/定価5,500円(本体5,000円+税10%)
ISBN:978-4-8392-1248-3
第1版/2006年 06月


●説明
《 本シリーズの目指すもの 》
本シリーズは、クリニカルパスに代表される診療の標準化を軸に、医療チームを構成するそれぞれの職種が自らの専門性を生かしながら、「患者のために」を合言葉に行う周術期治療・ケアのマニュアルとして刊行した。


《 本シリーズの特徴 》
チームで医療をすすめる際の基本原則を常に「患者のために」に置いて内容を構成し記述した。
チーム医療における各医療職の役割が明確に記載されている。
医療の標準化を目指したクリニカルパスを基本としている。
クリニカルパスの作成にあたっては、ここの治療のシュミレーション、勉強会等を通じて検討・実践してきたことが生かされている。
各巻の章立てが、クリニカルパスに沿って構成されている。
患者の外来診療から入院、手術、リハビリテーション、そして退院指導などにかかわる多職種の専門家が、それぞれの専門性を
  他のチームメンバーに理解してもらい、より有機的な連携に発展することを期待して執筆している。
最新の知見に基づく図表を豊富に掲載した。


《監修》
近藤 晴彦(静岡県立静岡がんセンター呼吸器外科)

《編集》
鬼塚 哲郎(静岡県立静岡がんセンター頭頸科)
●目次
第1章 チーム医療とは
 1 多職種チーム医療
 2 チーム医療における看護師の役割
 3 チーム医療における情報の共有化と電子カルテ
 4 電子カルテのセキュリティと個人情報保護
 5 チーム医療におけるクリニカルパスの必要性と実際

第2章 外来診療
 1 頭頸部癌とは
 2 治療ガイドライン
 3 外来でのインフォームドコンセント
 4 患者の自己決定権の支持
 5 外来での術前オリエンテーション
 6 術前検査
 7 術前リスク評価
 8 禁煙指導( 卒煙支援 )
 9 精神科医によるメンタルケア
10 患者の社会的背景へのサポート

第3章 術前管理
 1 手術のインフォームドコンセント
 2 患者の情報収集とアセスメント

第4章 術中管理
 1 麻酔の導入と術中・術直後の麻酔管理
 2 切除術式と再建方法
 3 手術中の看護のポイント

第5章 術後管理、後治療
 1 術後管理
 2 気道管理
 3 輸液管理、栄養管理、疼痛管理
 4 不眠、せん妄対策
 5 安静度( 再建術後の早期離床 )
 6 創部の処置と術後頸部合併症、皮弁壊死
 7 管理栄養士による食事介入と栄養指導
 8 術後放射線治療
 9 術後化学放射療法
10 胃瘻

第6章 周術期の口腔ケア、顎補綴治療
 1 口腔ケア
 2 顎補綴治療

第7章 周術期リハビリテーション
 1 口腔癌、咽頭癌の周術期リハビリテーション
 2 喉頭癌、下咽頭癌、頸部食道癌の周術期リハビリテーション
 3 頸部郭清術の周術期リハビリテーション

第8章 退院後のフォロー
 1 術後外来フォロー
 2 退院指導とその後のフォロー
 3 エピテーゼ治療
 4 在宅支援と医療連携