雑誌
『月刊雑誌』2013年3月号
Vol.59 No3 通巻859号
看護技術2013年3月号
チューブ・ラインの事故抜去を防ぐコツ
編集協力/中田 諭(日本看護協会 看護研修学校 集中ケア学科主任教員)
B5/104頁/定価1,320円(本体1,200円+税10%)
401030
- ●説明
特 集
「テープ固定法」「鎮痛・鎮静」「抑制」……重大事故を防ぐ具体策!
チューブ・ラインの
事故抜去を防ぐコツ
編集協力/中田 諭(日本看護協会 看護研修学校 集中ケア学科主任教員)
急性期の患者には,気管チューブや腹部ドレーン,尿道カテーテルなど,様々なラインがつながれています.これらは生命にかかわる重大な役割を果たすものですが,不十分なテープ固定による事故抜去や,過活動型のせん妄による自己抜去が起こることもあります.特に経験が浅い方は,不安に感じることが多いのではないでしょうか?
そこで本特集では,事故(自己)抜去の主な対策である「テープ固定・ライン整理」「鎮痛・鎮静」「抑制」に関する具体的な手順や注意点,コツを解説します.確かな知識と技術を身につけることで,自信をもってケアを行い,重大事故を予防できるようになりましょう.
総論 チューブ・ラインの事故抜去の原因を知ろう/塚原大輔
Part.1 固定方法・ライン整理のポイント
・様々なチューブ・ラインの固定方法
気管内チューブ /加藤岡美紀
中心静脈カテーテル /宇佐美知里
動脈ライン /岩下裕美
胸腔ドレーン /北尾剛明
・テープ固定・ライン整理のポイント
テープ固定による皮膚への影響 /丸尾 郁
ライン整理のコツ /山川 賢
Part.2 鎮痛・鎮静のポイント/剱持雄二
Part.3 抑制のポイント
抑制の考え方と正しい進め方 /檀上恵美子
患者にやさしい抑制のポイント /田村典子
連 載
◆クリティカルケア看護におけるEBN実践【最終回】
クリティカルケア看護におけるEBN実践上の課題を克服しよう/江川幸二
◆急変・急患の病態把握に生かす 看護師のための臨床推論覚書
胸痛の“キラーファイブ”を見逃すな!/徳田安春
◆清水哲郎による 臨床倫理のススメ
意思決定プロセス@―本人・家族を理解する―/清水哲郎
◆院内トラブルを防ぐ 看護師のための対人対応力講座
「伝わるように伝える」ことの難しさ/小山美智子
◆気になる疑問をスッキリ解決! Dr.今津の漢方薬入門
漢方薬の服薬指導をうまく行うためには?/今津嘉宏
◆日々の看護に生かすQ&Aシリーズ
KYT/黒川美知代
心電図/濱 悟子
人工呼吸器/野口裕幸
感染管理/塚田真弓
- ●その他
- 4月号は2013年3月20日発売!
特集
症状別フィジカルアセスメント
編集協力/清村紀子(西南女学院大学 保健福祉学部看護学科・准教授)
最も身近で患者に接する看護師には、患者に何らかの変化が生じた場合、迅速かつ適切に対応することが求められています。患者の変化は、症状の出現として認められることが多く、迅速かつ適切に対応するためには、まず症状の原因を探究しなければなりません。同じ症状であっても原因は同じであるとはかぎらないため、原因探究のためのアセスメントには、幅広い知識・経験が必要となります。
しかし、臨床経験の浅い看護師は、経験の幅がかぎられますし、勤務する診療科領域で必要とされる知識・技術を習得するのに精一杯なのが実情です。このため、想定しない症状出現に遭遇した際、@ 症状が何を意味し、なぜ起こっているのかわからない、A どのように症状をアセスメントしてよいかわからない、B 症状の原因を探究するために観察すべき項目がわからない、という戸惑いの声が聞かれます。
そこで本特集では,臨床でよく遭遇しかつ見過ごすと危険な状態に至る危険性のある症状を取り上げ、「症状が起こるメカニズム(基本的知識)」⇒「症状のフィジカルアセスメント(系統的情報収集)」⇒「症状の対応へ向けたアセスメント(情報の解釈・判断)」と、アセスメントの思考過程に沿って解説することで、上記@〜Bを解決する糸口を提供することをねらいとします。
4月臨時増刊号特集
認知症・せん妄・うつ病患者へのケア
編集/小川朝生(国立がん研究センター東病院 臨床開発センター)
近年,急性期の医療現場で認知症やせん妄,うつ病などを併発する患者が急増し,看護師には患者の精神症状(疾患)を見きわめる技術が求められています.
本特集では,認知症,せん妄,うつ病の3つの精神症状(疾患)の違いを理解し,どこを注意深く観察するのか,何を用いて判断するのか,どのように対応すべきかなどを解説します.これまでの書籍にはない,精神科医とリエゾン精神看護専門看護師の実践的な視点とケアを知ることができる一冊です.
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2012年10月増刊号 好評発売中!!
特集 フットケア・創傷治療 Q&A――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●「足変形」「潰瘍」「浮腫」「虚血」などの病態や検査、ケアがわかる!
●オールカラーだから、豊富な写真資料でよくわかる!
●看護師のニーズに応えるQ&A方式! 全65問!
◆本特集のねらい
フットケアを必要とする患者を早期に発見し、確実に治療へ導くためには、糖尿病や循環器疾患、外科的治療などの知識が必要とされます。そのため、今まで多くの看護師が担ってきた爪切りや足浴などのフットケアの知識だけでなく、足病変の病態や治療、検査、リハビリなどに関する高度な知識や技術が知りたい、という声が聞かれるようになりました。
本特集では、フットケアに関する医学的な知識・高度な技術(病態や治療、診断などの専門的な知識)について、看護師が知りたい疑問に焦点を絞り、Q&A方式でお答えします。これらの知識・技術を身につけて、患者を治療へ導くワンランク上フットケアの実現にお役立てください。
◆目次
Part1 足変形 Part7 感染
Part2 潰瘍 Part8 虚血
Part3 壊疽 Part9 術後ケア
Part4 浮腫 Part10 治療・創傷処置
Part5 炎症 Part11 フットウェア
Part6 爪変形 Part12 リハビリテーション、栄養管理
↓↓↓↓たとえばこんなQがあります↓↓↓↓↓
Q.なぜ、糖尿病神経障害によって変形が起こるの?
Q.リンパ浮腫と静脈うっ滞性潰瘍に対して行う圧迫療法では、どのような違いがあるの?
Q.足変形によってできた潰瘍に荷重をかけないためには、フェルトをどのように使用するの?
Q.神経障害性潰瘍による壊疽を洗浄してもいいの?
Q.CLIの客観的評価指標であるABI検査、SPP検査、連続波ドプラ検査はどのように実施すればいいの?
糖尿病末梢神経障害、ハンマートゥ・クロウトゥ、シャルコーフット、胼胝、爪白癬、重症虚血脚(CLI)、静脈性潰瘍、リンパ浮腫、ガス壊疽、レイノー症状、Blue Toe症候群、血行再建術、デブリードマン後の足浴・スキンケア・感染、大切断、リハビリテーション、抗菌薬の使用方法、SPP・ABIなどに関する様々な知識・技術をお届けします。
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特集 こんなときどうする? 褥瘡管理Q&A
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