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雑誌

看護技術2013年4月増刊号

『月刊雑誌』2013年4月増刊号
Vol.59 No5 

看護技術2013年4月増刊号

認知症・せん妄・うつ病患者へのケア
編集/小川朝生(国立がん研究センター東病院 臨床開発センター)
B5/160頁/定価2,592円(本体2,400円+税8%)
401041


●説明
 特 集


一般病棟における

認知症・せん妄・うつ病

患者へのケア

編集/小川朝生・寺田千幸

編集にあたって
 本特集では,若手の看護師を対象に,対応に頭を悩ますことの多い身体疾患治療中の方の精神症状(認知症,せん妄,うつ病)を発見し,対応するノウハウを一冊に盛り込むことを目指しました.この一冊を読めば,あなたの担当する患者が認知症なのか,せん妄なのか,あるいはうつ病なのかのアセスメントができ,適切なケアを選ぶことができます.
 執筆は,日頃から身体疾患治療中の患者に生じた精神症状に対して,病棟と連携しながら活躍をしているコンサルテーション精神科医とリエゾン精神看護専門看護師が手分けをしました.取り上げたい特徴は,現場のニーズをくみとり,認知症とせん妄,うつ病の3つの疾患を並べて比較した点です.このような構成にしましたのは,ふだんの臨床で「ちょっと変だな……」と感じたときに,それがまずどの疾患なのかを見分けることができず悩んでしまうという,現場の声を反映させたいと思ったからです.本特集を読んでいただければ,認知症とせん妄,うつ病の何が違うのか,その違いを見つけるためにはどのような点に注意をして観察し,アセスメントを行えばよいのか,アセスメントの手助けとなるツールは何か,また,いざというときにコンサルテーションをするのはどのタイミングがよいのかが一目でわかるようになっています.
 構成は大きく2つに分かれています.前半(第1章・第2章)は認知症とせん妄,うつ病の違いについて,病態と症状,治療薬,ケアの観点から比較をしています.後半(第3章)では,皆さんが悩みがちな事例をあげて,その症状がみられた場合にどのように考えるのか,どのような情報を注意して集めるとアセスメントを進めることができるのか,現場で病棟看護師と一緒に働いているリエゾン看護師の「考え方のエッセンス」を紹介しています.「このような観察をするのか」「このように話を聞き出すのか」といったプロの技を堪能ください.
 本特集が,皆さんのアセスメントのお役に立ち,自信をもってケアができる一冊になることを願ってやみません.
2013年3月
小川朝生・寺田千幸

序 章
  一般病棟における精神的ケアの現状

第1章
  認知症・せん妄・うつ病の違いを知ろう
  ■認知症・せん妄・うつ病の違い
  ■病態の違い
  ■症状の違い
  ■非薬物療法の違い
  ■治療薬の違い

第2章
  「ちょっと変だな……」と思ったときの
  アセスメントとスクリーニングの進め方
  ■アセスメントの進め方
  ■アセスメント時に利用できるスクリーニングツール
  ■コンサルテーションの必要性と判断

第3章
  困難事例から考える
  アセスメントと患者対応
  Case 1 ずっと泣いている患者
  Case 2 興奮している患者
  Case 3 ケアを拒否する患者
  Case 4 元気がない患者
  Case 5 眠らない患者
  Case 6 『死にたい』と言い続ける患者
  Case 7 言い繕いの多い患者
  Case 8 ナースコールを押し続ける患者
  Case 9 『自宅へ帰る』と言ってきかない患者
  Case 10 性的逸脱行動のある患者
  Case 11 精神科への受診を拒否する患者
●その他
●訂正とお詫び●

『看護技術』4月臨時増刊号『一般病棟における認知症・せん妄・うつ病患者へのケア』の梅澤志乃著「アセスメント時に利用できるスクリーニングツール」におきまして,本文中(p.83)に紹介して
おります「 資料3 Patient Health Questionnaire(PHQ-9) 」に誤りがございました.
 下記に正しい「Patient Health Questionnaire(PHQ-9)こころとからだの質問票」の訂正版PDFをを示しますのでご使用ください.
 本誌をご愛読いただいている皆様に,ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます.
看護技術編集室

訂正版