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雑誌

看護技術2013年10月増刊号

『月刊雑誌』2013年10月増刊号
Vol.59 No12 通巻868号

看護技術2013年10月増刊号

看護師のためのリハビリテーション実践
道又元裕 (杏林大学医学部付属病院,看護部長)
B5判/192頁/定価2,592円(本体2,400円+税8%)
401101


●説明
 特 集


看護師のための

リハビリテーション実践



編集/道又元裕(杏林大学医学部付属病院,看護部長)

編集にあたって
 急性期における患者の回復プロセスは決して楽なものではなく,様々な困難を乗り越えていかねばならない.その道のりの結果を握っている要素は幾つもあるが,なかでも早期離床へ導くリハビリテーションの介入は最重要ポイントといえる.
 今や急性期医療のリハビリテーションは,数年前の診療報酬改定からも伺えるように,従来の安定回復期のリハビリテーションとは異なり,リハビリテーション開始の考え方は勿論のこと,対象となる疾病や領域も外科・内科問わず拡がってきている.つまり,全身状態が安定し,患者が自らリハビリテーションを始めることが可能となってからの介入ではなく,超急性期であっても介入の余地があれば可及的速やかに開始することが,現在のリハビリテーションのスタンダードとなっている.その背景には,早期離床を実現することによって,不要な臥床による肺炎などの呼吸器合併症をはじめ,廃用による連鎖的機能低下,二次的合併症を予防できることが明らかとなってきたことによる.
 この不要な連鎖的合併症の発生を予防するためには,多職種によるチーム医療が不可欠となる.単一の職種ばかりがその専門領域のパワーを発揮したところで効果には限界があり,そればかりか余計に増悪してしまうことは否めない事実である.全身管理,局所管理,モニタリング,アセスメント,合併症の予測,開始と中止および過程の評価(安全と危険の判断,効果の評価),機能回復のためのスキル,患者のQualityを前提とした展望などについて多職種が協働・共同をしながらリハビリテーションを提供することが求められる.
 患者との距離が最も近い看護師は,実践者としてスキルを提供する役割のみならず,チーム医療において多職種を繋ぐ中心的役割をも担っている.したがって,患者を早期回復へと導くリハビリテーションについても精通することが必要である.
 そこで本特集では,臨床で様々なチームアプローチが実践されているリハビリテーション領域を紹介し,看護師が離床を進める際の知識や視点,技術といった実践的なスキルを解説する.ベッドサイドリハビリテーションの指南書として活用いただきたい.
2013年
道又元裕

第1章
  総論 : 身につけたい早期離床の視点
  重症患者における早期離床の重要性
  早期離床を妨げる要因
  早期離床に関する最近の取り組み:ABCDEバンドル

第2章
  運動器リハビリテーション
  運動器リハビリテーションとは
  適応と禁忌
  評価・アセスメント
  運動器リハビリテーションの実際

第3章
  呼吸リハビリテーション
  呼吸リハビリテーションとは
  適応と禁忌
  評価・アセスメント
  呼吸リハビリテーションの実際

第4章
  心臓リハビリテーション
  心臓リハビリテーションとは
  適応と禁忌
  評価・アセスメント
  心臓リハビリテーションの実際

第5章
  脳卒中リハビリテーション
  脳卒中リハビリテーションとは
  適応と禁忌
  評価・アセスメント
  脳卒中リハビリテーションの実際

第6章
  摂食・嚥下リハビリテーション
  摂食・嚥下リハビリテーションとは
  適応と禁忌
  評価・アセスメント
  摂食・嚥下リハビリテーションの実際