雑誌
『月刊雑誌』2014年8月号
Vol.39 No9 通巻485号
看護展望2014年8月号
試行事業から考える「特定行為研修を受けた看護師」の活用体制
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402080
- ●説明
- 特 集
◆試行事業から考える
「特定行為研修を受けた看護師」の活用体制
6月18日、保助看法が改正され、「特定行為に係る看護師の研修制度」が創設されました。この制度に基づく特定行為研修は2015(平成27)年10月以降にスタートの予定です。この特定行為研修を修了した看護師を迎え活用しようとする医療機関は、目的や人材に応じた活用のための体制づくり、ルールづくりをそれぞれ行う必要があります。
そこで本特集では、特定行為を行うべく養成された看護師を、実際に配置して活用する経験をもった「特定看護師(仮称)業務試行事業/看護師特定行為・業務試行事業」参加病院の看護管理者の方々に、当該看護師をどう位置づけ、役割を与え、環境を整備したか、導入の結果を踏まえ、改めて当該看護師の存在意義をどう評価したか、などについて明らかにしていただきます。
なお、本特集では、試行事業開始当時、特定行為を行うべく養成された看護師が「特定看護師(仮称)」と呼ばれていたこと、およびこれに基づき「試行事業」参加病院内においても、おおむね、そう呼ばれていたことから、新制度で生まれる「特定行為研修を修了した看護師」と区別する意味で、あえて試行事業の際の仮称である特定看護師など、それぞれの病院内でのこれまでの呼び名のまま記載することとします。
- ●目次
- Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆開院8年目に花開いた人材育成の成果
社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 副院長兼看護部長
熊谷雅美氏に聞く
制度創設 緊急インタビュー――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆特定行為に係る看護師の研修制度 制度を知って活用しよう
厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室室長
島田陽子氏に聞く
特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆試行事業から考える
「特定行為研修を受けた看護師」の活用体制
●病院長と看護部長で進める「プロの医療人」育成の取り組み
/阿南みと子
●特定看護師(仮称)の活動からみえてきた成果・課題と今後
/上杉みつえ・島田知子
●急性期領域で特定看護師(仮称)が活躍するためのしくみづくり
/福田淑江
●日本初のプライマリケア領域における特定看護師(仮称)の活動内容と活動支援
医師の直接指導とその効果
/甲斐かつ子
●小児科における特定看護師(仮称)の活用と今後への期待
/内田美恵子・小泉恵子・齋藤栄子
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◆ 行政の動き
「認知症の不明者1万322人」重い課題と対策
/水巻中正
◆ Topics
看護職の喫煙率7.9% 看護職のたばこ実態調査より、ほか
/渡辺美佐緒
対談:看護の今を考える――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆“地域”で暮らす患者の生活を支える看護とはA
長江弘子・保科英子
管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 管理的思考の育成! ケース・メソッド入門E
ケース=地域において高度急性期の機能強化を目指す病院の看護部の戦略
これからの病院機能を見据えた看護部門の強化
/鈴木恵子・小池智子・他
◆ 実践的問題解決思考法G
ロジックツリーとは
/橋本竜也
教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 一歩先の授業へ! 看護教員のための教授法入門G
問題解決能力を育成する
/飯岡由紀子・中井俊樹
◆ 教育レポート:「看護の統合と実践」の今
臨床側と共に創る学生の主体性を伸ばす統合実習
/荒谷美香・加邉隆子・加藤紀代美・小澤かおり・熊木光枝・田中久代・石川幹子
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◆ こころをみつめる Book Guide ●Vol.80
ミルトン・メイヤロフ 著/田村真・向野宣之 訳『ケアの本質―生きることの意味』
/皆藤 章
- ●その他
- 2014年9月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:看護教員の“継続教育”
問われる教員の「教える力」
看護教員としてのスキルアップの方法は自己研鑽だけでは限界があります。そこで看護学校や母体組織などが率先して教員の継続教育を実施することが望まれますが、看護職員に対する病院での継続教育が盛んであるのに対し、看護教員に対する継続教育は十分とは言い難い状況です。
この現状に対し厚生労働省の「今後の看護教育のあり方に関する検討会」報告書(2009年)に、教員の継続教育についての指針が示され、様々な機関で継続教育に対する取り組みが始まっています。
今回の特集では看護教員に求められる能力について再確認しつつ、現在の継続教育の実態について迫っていきます。
教員の継続教育モデル
新井英靖(茨城大学)
都立看護学校が連携して行う“継続教育”
安井靜子(青梅看護専門学校)
看護教員用クリニカルラダーの開発
林容子(日本赤十字社)
福岡県看護協会が行う県下の教員の“継続教育”
吉岡正子(福岡県看護協会)
看護学校と病院の連携による教員の質の確保
神奈川県福祉局