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雑誌

看護展望2015年3月号

『月刊雑誌』2015年3月号
Vol.40 No4 通巻493号

看護展望2015年3月号

東日本大震災5年目の今 看護の視点から見た被災地の課題と希望
B5判/88頁/定価1,512円(本体1,400円+税8%)
402030


●説明
特 集
東日本大震災5年目の今
看護の視点から見た被災地の課題と希望


 東日本大震災の発生からこの3月で丸4年。震災直後は被災地に関する世間の関心も高いものがありましたが、5年目を迎える現在では日々のニュースなどで被災地のことが取り上げられることもめっきり減りつつあります。
 しかし、今もなお、心身に癒えない傷を抱えて生活している被災者が数多くいること、また医療においては十分な看護を提供するだけの体制を整えることもできていないことなど、看護の視点から見た問題は山積しています。その一方、復興に向けての動きは各地で着実に進み、多くの希望が生まれています。
 そこで今月号の特集では、今、被災地では看護に関するどのような課題が持ち上がり、どのような解決策が実践され、どんな成果があがっているのかということを報告し、震災後の被災地の今、震災からわれわれが学ばなくてはいけない教訓、各地で芽生える希望などを伝えることで、東日本大震災について読者と共に考えたいと思います。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 やさしさの“伝統”守りつつ、これからの方向を探る
 JR東京総合病院 看護部長
 村山輝子氏に聞く



特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

東日本大震災5年目の今
看護の視点から見た被災地の課題と希望


甚大な被害を受けた被災地の医療施設が今、抱える問題と解決策、そして希望
   東京電力福島第一原子力発電所から最も近い急性期病院の今
   東日本大震災からの4年間で抱える問題を考える
   /林 薫

   南三陸訪問看護ステーションからの報告
   /千葉美由紀

様々な研究から見える被災地が今、抱える問題と解決策、そして希望
   仮設住宅に暮らす高齢者が抱えている問題
   その解決策と希望
   /橋由美

   東日本大震災後の子どもと保護者・保育者の心身の健康状況と課題
   /遠藤芳子

看護教育のキーパーソンに聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 平時でこそ養っておくべき考える力とリーダーシップ
 東京医療保健大学 東が丘・立川看護学部看護学科 准教授
 石井美恵子氏に聞く


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

看護管理者の交渉力UP術B
   「交渉」成立の鍵は事前準備
   /齋藤由利子

失敗想定手順書を用いたインシデント・アクシデントの再発防止の試みA
医療版失敗学に基づいた安全文化の醸成

   “教育不良・情報ミス・変更点不管理”から起こった点滴ミス
   /三好彰範

実践報告 チーム医療
   病院から在宅へとつなぐ山口赤十字病院NSTの取り組み
   看護管理者としてチーム医療にどうコミットするか

   /P川裕子

教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新人専任教員はどうして去ってしまったのかB
   専任教員が臨床へ戻る決断をした理由
   /奥山美奈

実践報告 実習指導
   臨地実習指導の充実に向けた教育施設と実習施設の連携
   看護学実習連携会議を重ねて

   /真下綾子・他

報告
   小児感染性疾患を中心とした看護学校における感染症アウトブレイク予防対策
   /広瀬京子

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行政の動き
  新年度一般会計予算 96兆3420億円 社会保障費は31兆5297億円
  /水巻中正

Topics
  特定行為から「気管挿管」を除外/2015年度介護報酬は2.27%マイナス改定
  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.87
  アーサー・ビナード 作/岡倉禎志 写真『さがしています』
  /皆藤 章
●その他
2015年4月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
これからの看護師長の育成
いかに気づきを促すか


 本特集では病棟の要である「看護師長」の育成について取り上げます。
 病棟という看護の最前線で管理を担う看護師長の管理能力向上こそ、その病院の看護の質の維持・向上に直結するきわめて重要なポイントであることはいうまでもありません。
 今日では、看護師長には、病棟の管理やスタッフの育成にとどまらず、社会や医療政策の変化の方向、地域の状況など、広い視野から現実をとらえ、そのうえで病院や病棟のあり方などを、経済的な側面も含め、自分の頭でしっかりと考える力、さらには経営的な視点を養っていくことも求められていますし、これからはますますその点が重要になっていくと考えられます。
 そこで今回の特集では、求められる看護師長の資質を見つめ直し、どのように育成していくべきなのか、また、マネジメント力を高めるにはどのようにすればよいのかについてご紹介いただきます。さらに、看護師長の立場から自院で求められている役割を踏まえたうえで、実際にどのような病棟運営をされているのか、またそのなかでみえてきた今後の課題について述べていただき、看護管理者の参考となるものとすることを目指します。


看護師長に求められる資質とは
 鶴田惠子(日本赤十字看護大学)
病棟の要となる看護師長をどのように育成・評価するか
 佐藤博子(東京大学医科学研究所附属病院)
 河野秀一(株式会社サフィール)
看護師長の役割の実際と、みえてきた課題
 宮本雅子(京都大学医学部附属病院)
 江上直美( 聖隷三方原病院)
 倉掛真理子・他(福岡徳洲会病院)