雑誌
『月刊雑誌』2016年10月号
Vol.41 No12 通巻515号
看護展望2016年10月号
特定行為に係る看護師の研修制度 開始から1年で見えてきた成果
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402100
- ●説明
- 特 集
特定行為に係る看護師の研修制度
開始から1年で見えてきた成果
2015年10月に特定行為研修が始まってから1年が経ちました。現在、特定行為研修を行う指定研修機関として認定された施設は28施設(2016年8月現在)あり、すでに多くの修了者が輩出されています。また、日本看護協会は2020年度の開始を目標に、従来の認定看護師教育に特定行為研修を組み込んだ新たな制度『特定認定看護師(仮称)』創設を目指し、各関係者への意見聴取や教育モデルの開発に動き出すことを2016年6月に発表するなど、この1年間で特定行為研修や特定行為研修修了者を巡る動きが活発化してきつつあります。
そこで今回の特集では、特定行為研修開始からこれまでの1年間の総括と今後の見通し、そして、特定研修機関の1年間の取り組みや成果、課題などから改めて特定行為研修について考えてみたいと思います。
- ●目次
- Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私が当院に特定看護師を求める理由
日本医科大学武蔵小杉病院 副院長/看護部長
橋久美子氏に聞く
特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特定行為に係る看護師の研修制度
開始から1年で見えてきた成果
特定行為研修1年間の状況と国としての今後の取り組み
/加藤典子
「特定行為に係る看護師の研修制度」活用推進への期待と日本看護協会の取り組み
/洪愛子
現場から見えてきた成果と展望
救急の現場のニーズに応える看護の力と特定行為
/西川敏江・柏本佳奈子
急性期病院と診療看護師が活躍する訪問看護ステーションとの連携の形を見る
/増田勝美・光根美保
この人に聞く――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
上尾中央総合病院 特定行為研修受講生座談会
新たな学びのなかで特定行為研修受講生が得たもの
/小林郁美・堀内駿・松元亜澄
管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コンピテンシーを深く理解し看護管理に活かすための
東大病院・医科研病院式グループワーク実践講座I
PART1/マタニティヨガクラスの立ち上げで改めて考えた[組織へのコミットメント]
PART2/救命救急センター内のローテーション体制構築で発揮された[リーダーシップ]
/倉持江美子・小見山智恵子・武村雪絵
PNSの実践からみる運用を成功させるためのコツI
「愛(やさ)しく、温かく、安全な看護の実践」を実現するためのPNSの取り組み
/加藤玲子・前田美果・市村尚子
働きやすさを実現する労務トラブル対応マニュアルI
ソーシャルメディアの利用に関する労務トラブル対応
/加藤明子
臨床と教育の連携――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
考える看護師の育成を目指した臨床と教育のつながりの形を探るI
臨床の知を基礎教育で生かすユニフィケーションの取り組み
/西村路子
教育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
学習への意欲を高める入学前教育B
「考えて行動のできる人」を目指した入学前教育の取り組み
/桑田惠子・三浦達也・武井博美
教育現場からの報告
看護職に対する看護教員インターンシップの取り組み
―5日間のインターンシップ・プログラムを作成して―
/一宮絵美・山下智美・山田祐子・中島由美子・原田久美子・西山ゆかり・西村由紀子
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行政の動き
高額薬剤に本格的メス、適正化のしくみを検討
がん免疫療法薬「オプジーボ」を期中改定へ
医療費抑制へ 2018(平成30)年度に薬価制度を改革
/水巻中正
Topics
認定看護師、1万7443人に/特定行為研修、新たに7機関を指定/
人事院が職種別民間給与実態調査概要を公表
/渡辺美佐緒
こころをみつめる Book Guide ●Vol.106
柚月裕子著『あしたの君へ』
/皆藤 章
- ●その他
- 2016年11月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
2017年4月に向けてクリニカルラダーを見直す
2016年5月に日本看護協会から「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」が発表されました。この全国標準の「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」の目的は、
@ すでに独自のクリニカルラダーを設計・運用している施設ごとに内容やレベルの基準が異なるために起こる看護師の看護実践能力のバラつきを是正する
A 独自のクリニカルラダー設計・運用が困難な中小規模の病院や訪問看護ステーションなどでの活用を促す
ことで、全国各地のあらゆる場所で働く看護師の『看護実践能力の担保』、『能力評価への活用』などがねらいとされております。
そこで今回の特集では、この「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」の開発目的や将来構想などを紹介する一方で、「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」を受けて、これまで運用していた独自のクリニカルラダーの見直しを行っている施設の事例などを紹介することで、2017年4月から「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」を自施設に取り入れていくための方法を模索していきます。