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雑誌

看護展望2018年2月号

『月刊雑誌』2018年2月号
Vol.43 No2 通巻533号

看護展望2018年2月号

病棟看護師が退院支援で悩むポイントと解決策
B5/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402020


●説明
特 集

病棟看護師が退院支援で悩むポイントと解決策

2018年度の診療報酬・介護報酬ダブル改定で地域連携の一層の強化が図られる見込みとなるなか、退院支援の強化はどの病院でも大きな課題の一つです。退院支援の体制を揺るぎないものにしていくためには、病棟看護師にも退院支援に対して十分に能力を発揮してもらうことが求められますが、「何を行えばいいのかわからない」といった悩みから、能力を十分に発揮することができない病棟看護師もまだまだ多いと思われます。
そこで、今回の特集では、病棟看護師における退院支援の課題を確認し、退院支援の能力開発のための、様々な取り組みを紹介します。
●目次
Interview

超急性期がメインの病院として、救急看護、救命措置の技術を身につける
 高度な研修を実施

  佐藤久美子 川崎幸病院


特  集

病棟看護師が退院支援で悩むポイントと解決策
病棟看護師に退院支援・退院調整で力を発揮してもらうために
  村上佳代

各病院の病棟看護師の退院支援強化への取り組み
病棟看護師の退院支援力の強化に向けた取り組み
  松永真実

ゼロから始まった退院支援強化の取り組み
  小坂晶巳

病棟看護師の退院支援能力の開発と関心を持たせる動機づけ
  酒井京子


管 理

新卒から育むリーダーシップとマネジメントスキルA
リーダーシップ教育の現状と必要性〜教育から開発まで〜
  河野秀一

報告
看護必要度の適正化によって得られた院内連携と相乗効果
  菊原明美、山浦早苗、柏葉ゆか里

【新連載】地域包括ケア病棟の今を探る@
地域に密着した地域包括ケア病院を目指して
  武井純子

コンピテンシーをより深く学ぶM
Part2 当院のコンピテンシー定着への取り組みA
 いわき市立総合磐城共立病院のコンピテンシー定着策
  鈴木のり子、志賀由起

私が今、新人看護師長に戻れたならM
躓いたら「悩む」から「考える」にエネルギーの使い方を変え、自分の役割、
 自分自身のビジョンを明確にする
  川アつま子


教 育

実践!!ルーブリック診断A
在宅看護論の「難病で在宅療養している療養者とその家族の理解・事例展開」
  森田敏子、上田伊佐子


 

Topics
名古屋大学病院で薬搬送ロボットを導入/厚労省が血液製剤使用に注意喚起ほか
  渡辺美佐緒

行政の動き
2018年度国家予算案決まる/診療(本体)0.55%、介護報酬0.54%引き上げほか
  水巻中正

ホリスティックナーシングA
米国ホリスティックナースとしての理論と実践
  安井豊子、川原由佳里

投稿
看護師の仕事と在宅介護の両立・継続に関する支援の検討
 ―在宅介護の経験のある看護師の実態調査から―
  松本明美、橋本知子

こころをみつめるBOOK GUIDE Vol.122
遠藤周作『沈黙の声』
  皆藤章
●その他
【次号予告】


『看護展望』2018年3月号

特  集

医療事故後の支援
 予期せぬ事態が起きたとき、看護師、看護管理者をどう支えるか


公益財団法人日本医療機能評価機構は2016(平成28)年の年報で1年間に発生した医療事故の総数は3882件と発表しました。このうち当事者職種として看護職が医療機関から認定されたのが2409件と医師の2280件を上回り、最も多い結果となりました。
医療事故当事者となった看護師は精神的ショックを受け、それはトラウマ体験になり得るものであり、周囲からの支援が重要であることは言うまでもありません。しかし、我が国において、事故当事者となった医療者への標準的な支援策が確立されているとは言い難い現状にあります。さらに事故による心理的影響は、看護チーム、看護管理者、そして組織全体に広がることもあります。また、もう一方の事故当事者である患者・家族との関係修復のプロセスが、事故に関与した医療者の心の回復や仕事を継続していく上で重要であることが指摘されています。
今回の特集では、「医療事故後の支援」として、看護師、看護チーム、看護管理者を誰がどのように支援していくことができるのか、どのような支援体制を整えていくことが必要なのかについて考察します。


『看護展望』2018年3月臨時増刊号

特  集

患者と地域社会が求めるニーズに即した外来看護の構築法

自院の外来機能を充実させたいと考える看護管理者は多いと思われますが、その配置基準は1948(昭和23)年から現在に至るまで医療法施行規則により30対1と変わらず、しかも看護師を配置するだけでは診療報酬上の評価がないために病棟と比べてヒト・モノ・カネを投入したくても投入できない現状があると思われます。しかし、その厳しい枠組みのなかで外来看護機能を充実させ、患者や地域から求められている役割に十分に即した入退院支援や、セルフケア力を伸ばす取り組みを行えている病院も数多く存在しています。
そこで今回の臨時増刊号では、日本でもトップの外来看護機能を誇る病院の実際などから理想の外来看護の姿を学びつつ、限られた人的資源のなかで様々な知恵と工夫と努力で外来看護機能を充実させている各病院の取り組みから、外来看護機能の充実策について考えていきます。