雑誌
『月刊雑誌』2018年6月号
Vol.43 No7 通巻538号
看護展望2018年6月号
スタッフの考える力を伸ばし看護の質を向上させる 問題解決型コミュニケーション
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
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- ●説明
特 集
◆スタッフの考える力を伸ばし看護の質を向上させる
問題解決型コミュニケーション
看護業務のなかで発生する様々な問題を解決するために、管理者はどのように思考し、スタッフとコミュニケーションをしていけばよいのでしょうか。今回の特集ではこの答えの一つである問題解決型の思考とコミュニケーションの方法を、5回の塾形式で学びます。問題解決とは、【問題】を正しく把握し本当の【原因】を発見し、【対策】を立てて実行することです。問題解決型コミュニケーションでは【問題】【原因】【対策】を正しく導くために、コーチングの技法を使った【問い】による対話で、スタッフ本人に考えさせ、答えに導きます。
- ●目次
Interview
●「看護に“こころ”を込める」とは、患者さんから教わりながら、
一緒に考える時間を大切にするということ
青木かおる JA長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院
特 集
◆スタッフの考える力を伸ばし看護の質を向上させる
問題解決型コミュニケーション
佐藤和弘
◆問題解決型コミュニケーション塾・第1回
●「問題」の定義と2種類の「問題解決」
◆問題解決型コミュニケーション塾・第2回
●問題解決型の思考とコミュニケーション方法
◆問題解決型コミュニケーション塾・第3回
●論点思考によるコーチング
◆問題解決型コミュニケーション塾・第4回
●事例のロールプレイで学ぶ問題解決型コミュニケーション
◆問題解決型コミュニケーション塾・第5回
●問題解決型コミュニケーションの演習
〜人事問題の解決〜
管 理
◆新卒から育むリーダーシップとマネジメントスキルE【最終回】
●戦略的リーダーシップ
金井Pak雅子
◆実践報告
●認知症を誤認するリスク
〜訪問看護で出会った認知症患者であることを強いられた患者〜
樋上容子、勝眞久美子、神出計
◆私が今、新人看護師長に戻れたならQ
●スタッフがやりがいをもって働ける職場をつくれる
器の大きな看護師長、看護管理者を目指して
岡田久香
教 育
◆実践!!ルーブリック診断E
●准看護師教育課程における「基礎看護」の臨地実習に関するルーブリック
森田敏子、上田伊佐子
◆投稿
●時代を映したカリキュラム勉強会の取り組み
〜キャリアの違いがあるなかでの勉強会〜
長元香利、野中公子、川田由美、脇ア裕子、五十嵐二佐子、井上美栄、徳安美和子、浜崎綾子
◆topics
●心不全患者にも緩和ケアを/はしか感染拡大に注意喚起ほか
渡辺美佐緒
◆行政の動き
●2020年度財政健全化に向けて、経済財政諮問会議が中間評価
後期高齢者の自己負担見直し、薬剤の負担再引き上げを検討、
社会保障費の自然増にメスほか
水巻中正
◆ホリスティックナーシングE
●癒し手としての看護師 看護師として自己を成長させること
川原由佳里
◆こころをみつめるBOOK GUIDE Vol.126
●吉野源三郎 原作・羽賀翔一 漫画
『漫画 君たちはどう生きるか』
皆藤章
- ●その他
- 【次号予告】
『看護展望』2018年7月号、7月臨時増刊号は2018年6月25日発売!
特 集
◆ハラスメントを受けた看護職を支援するための組織づくり
アメリカで起こった反セクハラ運動「#MeToo(私も被害者)」以降、日本でもパワハラやセクハラなどのハラスメント被害について被害者が声をあげられる社会風土が徐々にですが醸成されつつあります。この社会的な流れは、その職業性質上、患者からのあらゆるハラスメントにさらされる看護職にとっても無縁なことではないはずです。
これまでは看護職が患者からハラスメントを受けても、管理者やスタッフから「病気だから仕方がない」と我慢を強いられることが多く、周囲の理解が十分に得られない状況があったのではないでしょうか。しかし、このような現状を改善していかなければならないことは、だれの目にも明らかです。そこで今回の特集では、ハラスメントを我慢させない風土、適切な支援を受けられる組織づくりについて、様々な研究や、臨床でのハラスメント対策・支援策の実際から学んでいきます。
【執筆者(順不同)】
三木明子(関西医科大学)
堀明日香(筑波大学大学院・博士前期課程)
谷原弘之(川崎医療福祉大学)
武田篤(国立病院機構仙台西多賀病院)
佐藤久美子(国立病院機構仙台西多賀病院)
寺岡雅恵(大阪府済生会吹田病院)
小菅紀子(健和会訪問看護ステーション)
的場圭(関西医科大学)
武ユカリ(関西医科大学)
7月臨時増刊号特集
◆地域医療を見据えた多職種連携教育(IPE)
病院完結型から地域完結型へ医療のパラダイムシフトが起こる今、医療従事者には縦割りにならない多職種連携、地域連携が強く求められおり、看護師にはその中心として活躍することが求められています。その多職種間で連携する力を学生時代から養うために、先進的な教育機関では主に看護学部や医学部など中心となり、特色豊かな多職種連携教育(Interprofessional Education =IPE)が行われています。
そこで今特集では、IPEに関する様々な調査、研究結果や、IPEに実際に取り組んでいる大学や専門学校の取り組みや成果などから、IPEの今を探っていきます。