雑誌
『月刊雑誌』2018年7月増刊号
Vol.43 No9 通巻540号
看護展望2018年7月増刊号
進化するIPE
地域包括ケアシステムが求める多職種連携教育の今
B5判/160頁/定価2,750円(本体2,500円+税10%)
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- ●説明
特 集
◆進化するIPE
地域包括ケアシステムが求める多職種連携教育の今
編集/牧野孝俊、渡邊秀臣
病院完結型から地域完結型へ医療のパラダイムシフトが起こる今、医療従事者には縦割りにならない多職種連携、地域連携が強く求められおり、看護師にはその中心として活躍することが求められています。その多職種間で連携する力を学生時代から養うために、先進的な教育機関では主に看護学部や医学部など中心となり、特色豊かな多職種連携教育(Interprofessional Education:IPE)が行われています。そこで今特集では、IPEに関する様々な調査、研究結果や、IPEに実際に取り組んでいる大学や専門学校の取り組みや成果などから、IPEの今を探っていきます。
- ●目次
Part 1 IPEとは何か
●多職種連携とその必要性
渡邊秀臣、牧野孝俊、蒲章則、篠崎博光、松井弘樹、時田佳治、李範爽、鎌田英男
Part 2 IPEの現状
●日本における看護基礎教育でのIPEの現状
林智子
●群馬大学多職種連携教育研究研修センターの調査によるIPEの現状
牧野孝俊、松井弘樹、時田佳治、李範爽、蒲章則、岸美紀子、高橋雄太、渡邊秀臣
Part 3-1 導入事例:大学の特色を生かしたIPE
●札幌医科大学の地域基盤型のIPE
杉浦真由美、杉村政樹、鵜飼渉、相馬仁
●イギリスでの学びを生かしたIPE、連携総合ゼミとは
真柄彰
●埼玉県立大学における段階的なIPEの実施
新井利民、田口孝行、川俣実
●15職種を育成する特性を生かしたプログラム「オール北里チーム医療演習」の報告
小山幸代
●卒業まで一貫した4学部連携のIPEを実施
―昭和大学の体系的、段階的なチーム医療学修カリキュラム
榎田めぐみ、木内祐二、片岡竜太、田中佐知子、佐口健一、倉田知光、下司映一
●全人的医療とチーム医療に貢献できる人材の育成を目指して
―群馬大学の多職種連携教育
牧野孝俊、金泉志保美、篠崎博光、齋藤貴之、安部由美子、山路雄彦、佐藤江奈、川島智幸、岸美紀子、小松康宏、
田中和美
●IPEを推進するのに必要なこと
―各専門職がフラットな関係のなかで協働する能力を育む千葉大学の亥鼻IPE
朝比奈真由美
Part 3-2 導入事例:他教育機関を巻き込んだIPE
●地域全体で取り組むIPE
―地域をより良くしたいと願うポラリス保健看護学院の試み
渡辺美保子
●岐阜大学医学部医学科における多職種連携教育の実践
川上ちひろ
●高齢者医療を見据えた新潟大学の多職種連携教育
―トータルヘルスケアワークショップとフィールドワーク
井口清太郎
Part 4 看護職以外の他職種から見たIPE
●札幌医科大学の医学部臨床実習前のIPE短期滞在型地域医療実習
―地域密着型チーム医療実習受け入れ側の医師の立場から
杉村政樹、杉浦真由美、鵜飼渉、相馬仁
●薬学部・薬剤師の立場から考えるIPEの意義
─地域で取り組む医療関連教育施設の合同学習とは
早坂正孝
●歯科におけるIPE
小川祐司
●作業療法士の視点から「専門職アイデンティティ」の獲得に必要なこと
外里冨佐江
●臨床検査技師の視点から
小河原はつ江、中徹、藤田清貴
●言語聴覚士の立場から考える多職種連携の意義
─リハビリテーション専門職におけるIPE
齋藤順子
Part 5 臨床現場でのIPE
●諏訪中央病院での多職種研修プログラム
山岸紀子