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雑誌

看護展望2015年4月号

『月刊雑誌』2015年4月号
Vol.40 No5 通巻494号

看護展望2015年4月号

これからの 看護師長の育成
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402040


●説明
特 集
これからの看護師長の育成
いかに気づきを促すか


 本特集では病棟の要である「看護師長」の育成について取り上げます。
 病棟という看護の最前線で管理を担う看護師長の管理能力向上こそ、その病院の看護の質の維持・向上に直結するきわめて重要なポイントであることはいうまでもありません。
 今日では、看護師長には、病棟の管理やスタッフの育成にとどまらず、社会や医療政策の変化の方向、地域の状況など、広い視野から現実をとらえ、経済的な側面も踏まえて病棟運営を行うことが求められています。
 そこで今回の特集では、求められる看護師長の役割を見つめ直し、どのように気づきを促すかについて論じていただきます。さらに、自院で求められている役割を踏まえた病棟運営の実際と課題について述べていただくことにより、看護師長の育成のあり方について考えます。

●目次
Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 意見の集約こそがベストの判断を生む
 順天堂大学医学部附属順天堂医院 看護部長
 照沼則子氏に聞く



特  集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

これからの看護師長の育成
いかに気づきを促すか


看護師長に求められる資質とは
   修士論文のテーマからみえてくる看護師長に求められる役割と資質
   /鶴田惠子

病棟の要となる看護師長をどのように育成・評価するか
   看護師長育成のためのコンピテンシーの活用
   気づきを促す「道しるべ」
   /佐藤博子

   主任を「管理者」にする育て方
   /河野秀一

   次世代の看護管理者としての主任の育成
   職場の中心的存在である主任を生かした取り組み
   /倉掛真理子・関根慶子・坂本孝江

師長が考える師長の役割・気づき・課題―事例から
   病棟–外来継続看護への取り組み
   患者の意思決定を支援し、療養生活を支える
   /宮本雅子

   看護課長が行う看護職員に対するワーク・ライフ・バランスの推進
   /江上直美

看護教育のキーパーソンに聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 看護を志す貴重な若者を愛し、未来へと送り届けることが教員の使命
 東京工科大学 医療保健学部看護学科 教授
 齊藤茂子氏に聞く


管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

看護管理者の交渉力UP術C
   交渉成立のコツと交渉戦略アプローチ
   /齋藤由利子

失敗想定手順書を用いたインシデント・アクシデントの再発防止の試みB
医療版失敗学に基づいた安全文化の醸成

   「過信」「情報ミス」「手順の形骸化」「変更点不管理」から起こった注射ミス
   /三好彰範

教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新人専任教員はどうして去ってしまったのかC
   学生の力をぐんぐん引き出す「教師力」を養おう(前編)
   /奥山美奈

実践・反転授業@
   反転授業を理解し看護教育に生かす
   /池西靜江

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行政の動き
  国会論戦始まる 格差拡大、社会保障をめぐって対立
  /水巻中正

Topics
  訪問看護実態調査の結果が公表される/滋賀医大が「訪問看護師コース」を新設
  /運転免許センターに看護師を配置

  /渡辺美佐緒

こころをみつめる Book Guide ●Vol.88
  クラフト・エヴィング商會著『ないもの、あります』
  /皆藤 章
●その他
2015年5月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
「新しい世代」の理解と育成


 本特集では、臨床・教育現場で耳にする最近の若者との世代間のギャップについて、その理解と教育方法を考えます。
 近年、臨床・教育現場双方において、世代間のギャップから「若者とうまくコミュニケーションがとれない」「新卒が自分の考えとは異なる考えで仕事をする」といった管理者の声を聞くことが多くなってきました。このような「新しい世代」に対して世間では、「ゆとり世代」「平成生まれ」といったくくり方をしますが、そのような世代の時代背景や生まれ育った環境を理解し、適切な指導を行うことが求められます。
 また、入職後には看護実践能力はもちろん組織で働く社会人としての常識力も求められるため、2つの力をいかに身に付けさせるかということが一人前の看護職ならびに社会人として成長できるかという点で重要です。
 そこで今回の特集では、ご自身の学校や病院では新人の傾向をどのように分析し、どんな教育を行うことで自施設の理念に沿った人材を育てようとしているのか、その分析結果や教育内容、成果などをお示しいただくことで、「新しい世代」および世代間のギャップについて理解し、問題の解決策を模索していきたいと思います。