雑誌
『月刊雑誌』2015年5月号
Vol.40 No6 通巻495号
看護展望2015年5月号
「若い世代」の理解と育成
B5判/88頁/定価1,540円(本体1,400円+税10%)
402050
- ●説明
- 特 集
「若い世代」の理解と育成
本特集では、臨床・教育現場で耳にする最近の若者との世代間のギャップについて考えます。
近年、臨床・教育現場の双方において、世代間のギャップから「若者とうまくコミュニケーションがとれない」「新卒が自分の考えとは異なる考えで仕事をする」といった声を聞くことが多くなってきました。このような「若い世代」に対して世間では、「ゆとり世代」「平成生まれ」といったくくり方をされることがありますが、そのような世代の生まれ育った環境を理解し、適切な指導を行うことが求められます。
また、入職後には「看護実践能力」はもちろん、組織で働く「社会人としての常識力」も求められるため、2つの力をいかに身に付けさせるかということが、一人前の看護職ならびに社会人として成長できるかという点で重要です。
今回の特集では、学校や病院では新人の傾向をどのように分析し、どんな教育を行い人材を育てようとしているのか、その分析結果や教育内容、成果などをお示しいただくことで、「若い世代」および世代間のギャップについての理解のしかたと問題の解決策を探ります。
- ●目次
- Top Management――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
革新はYESから始まる
亀田総合病院 看護管理部長
丸山祝子氏に聞く
特 集――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「若い世代」の理解と育成
看護師を職業に選んだ若者の理解と育成
/小島貴子
教育現場における「若い世代」の理解と育成
看護専門学校の現場における学生の特性と看護師への育成
/荒谷美香
臨床現場における「若い世代」の理解と育成
「みがこう!じぶんで。感じる力・考える力」を基盤に取り組む現任教育
/羽美紀
時代の変化に合わせた当院独自の継続教育
プリセプターと匠ナースを生かした新人看護師教育
/木本正美
新人の正しい理解と学びを成長へとつなげる研修
患者や職員から認められる看護師を目指して
/小陽美紀
看護教育のキーパーソンに聞く―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シミュレーション教育は“自ら学んでいく”環境を提供するもの
東京医科大学病院シミュレーションセンター センター長・教授
阿部幸恵氏に聞く
管 理―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
失敗想定手順書を用いたインシデント・アクシデントの再発防止の試みC
医療版失敗学に基づいた安全文化の醸成
“変更点不管理”“不適切状態の放置”から起こった与薬ミス
/三好彰範
看護管理者の交渉力UP術D
看護管理者が交渉で目指すべき姿
/齋藤由利子
教 育―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第104回看護師国家試験
出題内容の分析に基づく第105回試験へ向けた指導法
新人専任教員はどうして去ってしまったのかD
学生の力をぐんぐん引き出す「教師力」を養おう(後編)
/奥山美奈
実践報告・実習指導
「統合看護方法論U」の演習における工夫
実習指導者が模擬患者となり、模擬患者の看護を展開する演習での学び
/小林由香・堀由起子
実践・反転授業
反転授業の考え方を導入した授業づくりA
TBL(team-based learning)の教育実践
/池西靜江
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行政の動き
国民健康保険の財政運営 2018(平成30)年度から都道府県に移管へ
/水巻中正
Topics
7対1病床、初の減少/看護必要度等に関する経過措置終了へ/労働と看護の質
データベース事業(DiNQL)
/渡辺美佐緒
こころをみつめる Book Guide ●Vol.89
石井均著『病を引き受けられない人々のケア―聴く力 続ける力 待つ力』
/皆藤 章
- ●その他
- 2015年6月号――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特集:
インシデント報告の活用法
以前から、どの病院でも事故防止策立案の資料として、インシデント事例が収集されています。ところが、たまっていく一方のインシデント報告をどう選別、分析し、活用すればいいのかと頭を悩ませる医療安全管理者、看護管理者も多いようです。
そこで今回の特集では、インシデント報告を効率的に選別、分析したうえで、対応策を講じ、看護師を中心としたスタッフへの周知徹底を創意工夫し、効果をあげている病院の事例をとおして、理想とすべきインシデント報告の活用法について考えていきたいと思います。